第9回数学科リレー講座~1時限目~
2018.08.29
毎年夏恒例の海城数学科リレー講座が開講されました。
今回で9回目の開催となります。
本年は、フーリエ生誕250周年ということで、「フーリエ生誕250周年記念」と題して、フーリエ級数とフーリエ変換をテーマとしました。
初回は、フーリエ伝に始まり、三角関数の基本を説明し、フーリエ級数の基本定理の直観的理解を目標に行いました。
直観的理解については、名著の誉れ高い「物理数学の直観的方法」(長沼伸一郎著・講談社ブルーバックスシリーズ)で用いられた方法を紹介。
これにより多くの受講者にとって、フーリエのアイデアが腑に落ちたようでした。
今回、中2から高2までの約40人の有志が受講者であることに加え、数学部間で交流のある武蔵中高の皆さんをゲストにお迎えしました。
次回からは微分や積分をはじめ、多くのトピックスについて詳しい解説がなされます。
【受講者の感想】
(海城中2)連立方程式の内積を利用した解法や、周期性のある直線が三角関数の曲線で表せることに驚きました。また、フーリエ級数を用いてどのようにしてパーセバルの等式が証明されるのかが楽しみです。
(海城中2)難しかったですが、(周期性のある)直線が曲線の無限和で表されるのが不思議に思えたし、パーセバルの公式はとても不思議でした。数学はこの世で一番不思議なものだと感じました。もう少し数学の勉強を頑張ろうと思いました。
(武蔵高2)フーリエ級数の説明が分かりやすく、最終日まで受けたいです。
(武蔵高1)フーリエ級数を直観的にとらえることができて感動した。
フーリエ伝
フーリエ級数の基本定理を噛み砕いて説明
武蔵中高の皆さん